有森也実いまそかり

　2002年5月

(5/31)ワールドカップ開幕である。関心は人並み。そんな私に１等席チケットつきツアーがあるとの情報が。韓国で行われるフランス戦で１泊２日の旅費込みで１０万円。ミーハーな私は将来の話の種にと同行者を探したが見つからず断念。ジャニーズオタの女性に、１０万で行けるなんて意外にワールドカップもたいしたことないね、と話しかけると肯いた。モー娘やジャニーズの最前列落札額が基準になっている我々は金銭感覚が正常でない。

(5/30)急逝した俳優・伊藤俊人の葬儀で、葬儀委員長の親友三谷幸喜が生前彼が最も好きだったという曲「デイ・ドリームビリーバー」を最後に流した。私が今死んだとして、いったい何がかかるのだろう。最後の最後に両親をまた悲しませてしまうような選曲になりそうで怖い。

(5/28)ふーん微妙ですねえ、なんか微妙ですねえ、あーそれ微妙、すごく微妙かも・・・。いや、さっきからとてもはっきりした話をしてるだろ！すごく耳障り、微妙にね。

(5/28)チキン若田部が今季初先発で西武相手に1失点完投勝利。と言っても５回降雨コールドゲームなんだが、とにかく嬉しい。チキンは年に１度だけライオンズに対して魂のピッチングで感動させてくれるが、今年の分がこの試合でないことを祈る。（私は若田部のファン。念のため）

(5/27)宇宙や五輪に行って驚かせてくれたガチャピンだが、今日はなんとＷ杯アルゼンチン代表とミニゲームをしていた。こうなったら中国大使館に潜入したり、捕鯨船に乗りこんだり、東京競馬場でプレゼンテーターを務めたり、なんでもやっちゃってくれ。

(5/26)土日で修善寺方面に職場旅行。今日は網代で海上釣堀を楽しむ。沖に浮かぶいかだからイケスに釣り糸を垂らすだけ。簡単じゃん、と思ったがなかなか釣れない。グッグッとくる手応え、あともう少しのところで逃げられることもあり、恋愛同様難しかった。釣果、１時間でタイ２匹。

(5/26)競馬の一口会員仲間のひとりがこのごろ競馬に対する情熱が失せてきたという。楽しめないという。その理由は明らかでないが、私は彼の話を聞いて昨年からの自分のようだと思った。私の場合、愛馬マックスが引退間際となり、仕事が変わって忙しくなり、モー娘好きとなり、といくつもの要因が重なって競馬をやらない週が続いた。今年になって愛馬ミモーゼが活躍してくれたので約1年ぶりに競馬に気持ちが向いてきた。10年もやってきたわけだし、そうそう止められないか。彼がまた競馬を楽しむ日が来ることを願っている。

(5/24)独身女性と飲む。今月になって５人目とは私にしては多いほう。みんな初めて飲んだ人だったけどなんにもなりそうもないのが現実である。まあ、それはそれとして、誘ったとき、軽くＯＫしてもらえるうちは楽しく飲もう。

(5/21)先日、渋谷の街を歩いていたら道端の女子高生たちが私を見ている。そこに並んでいる女の子が全員キャーキャー言ってる。ん、今日のオレっていけてるのかと思ったら後ろにジャニーズジュニアらしいガキがだらしなく歩いていた。ちょっとすました表情を作ってみた自分が哀しい。

(5/18)明日、オークスに愛馬ミモーゼが出走する。毎日スポーツ紙と夕刊紙を全紙チェックし、ミモーゼの記事を切り抜いてきた。牝馬のＧ１レース出走は初めてで、しかも前売りで３番人気、勝てるかも。久々に競馬ばかり考えていた１週間だ。そんな私を見ていた職場の馬券命氏が一口会員に興味をもったようで、仕組みなどを尋ねてきてくれた。自分の趣味を理解してもらうって嬉しい。

(5/17)９時、初めて飲む女性と予約していた六本木のお店へ。カウンターだけの小さなお店で、有名人がオーナー。焼酎が美味しく、楽しく話しながらゆっくり飲んだ。同じペースで飲んでいたので、女性にしてはけっこう飲めるんだなあと思っていたら１時半を過ぎて急におかしくなってきた。２時に店を出たのだがそのときには支払い能力もなくなっていた。私も初めての飲みではそういう経験が何度もあるのだが、相手がどれだけ飲めるかが分からないので難しい。

(5/9)同い年の既婚女性とランチ。今度私に紹介したいコがいるというので、どんなコなのかいろいろ尋ねる。いいねえ、いいじゃない、会いたいなあ、どんどんその気になる私。彼女がたまらず一言、「で、でもね、あんまりかわいくはないんだけど・・・」。同性から言われるってよっぽど・・・。一気に冷める私であった。

(5/8)腹が出てきてスーツが入らなくなってきたので連休中に新しく買いに行った。ブランド名を聞いたことあるからいいだろうぐらいのつもりでコムサの店に入って試着。「ちょっときついかなあ」と言うと若い兄ちゃん店員は「サイズはこの上はないんです。身体のラインがはっきりでるのが特徴ですし。ウエストはできる限り広げておきますから」とのこと。で、今日引き取りに行って試着するとベルトなしでもオッケーってなウエスト。「うーん、ぎりぎりだねえ」と言うと彼は微笑みながら「コムサ的にはこれが限界です」。身体をスーツに合わせろってことね。

(5/7)いいなあと思っている女性に「連休は楽しめたの？」と尋ねると満面の笑みで「ええ、楽しみました」と返された。なんか、いや。

(5/5)たまにネットで昔の知り合いの名前で検索をかけてみる。初恋の人が医者になって論文を書いていたり、大学のとき少しつきあった人が「スポーツのオーバートレーニング」なんて本を出していたり、お互いいい異性の友達だった人が学会で「うつほ物語に見る桜と楓の同時共存−日本仏教絵画史との交錯−」なんて発表してたり、みんな立派になってるなあ、と感心する。おそるおそる自分を検索すると１件もなし。変なところに名前が載っていてもいやだが、ゼロってのも寂しいなあ。

(5/5)ホークス寺原が予告先発というので東京ドームへ。たしかによくまとまってはいたのだが、セットでの投球でストレートが140キロ前後、剛速球を期待した場内はストレスがたまっていた。結局６回４失点で降板し、初黒星がついた。ジョー、もっと伸び伸び投げさせてやってくれ。それはそうと、指定席Ｂを買ったのだが、通路を隔てて80ｃｍ隣りがそれより安い指定席Ｃだったのもちょっと損した気分。

(5/1)もうそろそろ話してもいいころだろうか、ここだけの話だが（？）昨年地元の女性と初めてのお見合いをした。１対１で飲み屋で飲んだり、デートげなことをしたりとそれなりの意思をもって接したのだが、肝心の女性のほうにそもそも結婚する気がなく、双方納得のうえご縁がなかったということにした。横浜中華街では会話が続かず、紹興酒を黙々と自分だけでボトル1本飲んだ。相手に会話する意思がないんだからトークに自信ありの私もお手上げ。お台場に行って無言のままフジテレビを見学するという苦痛も味わった。「もてそうな気がしますけど」と言われたが、社会人になってから彼女いないっちゅうの。芸能界ではホームページで入籍などを発表するのが流行っているが、いつの日か私も。

昔の有森へ