有森也実いまそかり2003年4月 (4/28)初めて彼女が部屋にやってきた。座布団に腰を下ろし、部屋をざっと見まわして一言、「今から片付けてもいいかしら」。いや、あなたが来る前に精一杯片付けた。次に、細細と部屋にあるモノを確認して一言、「いっぱい処分しなきゃだね」。いや、あなたが処分したそうなものは私にとって全て貴重な「資料」だ。最後に一言、「この部屋でどうやって生活してるの？」。 (4/24)オウム真理教教祖麻原彰晃に死刑求刑。「検察側は論告で〜」という記事を、「検察側は諭吉で〜」と読み間違えた私は法学部卒。馬鹿丸だしである。いったいどこの学校を出たんだか。 (4/21)現在25：40、安堵している。提出の期限間際の人事考課に関わる重要な用紙を先週から探していたのだが、ようやく見つかった。半年前に自宅のどこかに保管したのは確実だったのだが、いくら探せど見つからない。引出しや本棚を手当たりしだいに探していると、どこにやったかと思っていた写真や文書がでてきてそれを整理するはめになったりしながら、延べ数時間の捜索が終わった。結局、封筒に入れていたと思っていたのにむき出しで、整理棚の上に敷かれていて、物を置いていた。自分の記憶のあてにならなさと部屋の整理のできてなさを思い知らされた。 (4/19)高島礼子＆高知東生夫妻が二度目の空き巣被害。なんでも公式ホームページに長期ロケで京都に滞在中とか自分たちのスケジュールを細かく書いていたとか。私もよくどこそこに出張中と書いているので危ないかも。でも、空き巣に入られてももともと部屋が散らかっているから気づかないだろう。ドアを開けた瞬間、やられた！と自分で勘違いしたことがあるほどだし。 (4/18)同僚とメシなど食いながら、早く彼女と一緒に住みたいですねえ、と言うと必ず返ってくる言葉。「そのうちイヤでも一緒にいないといけないから」。 (4/17)出勤途中、おはようと久々に１つ上のフロアの人から声をかけられる。挨拶だけかと思ったら、最近どう、みたいに話しかけてくる。まあ忙しくやってますよ、などと答えるが続けて、あの件だけどさあ、といろいろ尋ねてくる。必然的に同じペースで並んで歩くわけだが、彼のペースは人より速く、もともと歩くのが遅い私にとってはかなり早足でやりとりせねばならなかった。朝からえらい運動をさせられ、会社に到達したときにはぐったりだった。 (4/16)彼女と交際を始めて200日目。まだ通算32回しか会っていないが、婚約中。昨年の今頃はモー娘の春コンサートに毎週のように参戦し、1か月で福岡、札幌、埼玉と３か所を転戦し同じ内容のものを10回見ていた。あの頃、１年後の自分は想像できなかった。彼女に出会ってもいなかったし。今秋、交際開始365日目に挙式だ。 (4/13)先週、帰りが一緒になったので飲んだ女性との話。最近いろいろどうなの、と尋ねると「最悪ですよ」。彼女に初めて料理を作ってもらって嬉しかったという話をしたところ、「レシピがあれば誰でもできますよ、味はともかく」とのこと。えらく辛口コメントだなあと思いながら話を続けていたら、「バレンタインはあげたの一人だけだったんですよ」などと、だんだん彼女が不機嫌な理由が分かってきた。うーん、そういういことは早く言っていただかねば。えらく気まずい飲みだった。 (4/10)松居直美が離婚。これってどのくらいの話題になるのか。どっちにしても微妙なとこネ。 (4/10)渋谷センター街の風俗店の看板に「本日新人多数」と張り紙が。一瞬、おお、と思うのだがその張り紙を見てからもう１か月近くたつんだが。 (4/8)先月、羽田から大阪へ向かう飛行機である有名人と同じになったので知人に自慢したのだが、うーん、よく気がついたねえ、で済まされた。俵万智なら、そんなもんかなあ。私のほうがいいシートだったし。 (4/6)近所の地域センター(公民館みたいなもの)で都知事選の不在者投票をした。区役所以外でもできるのはとても便利だ。今回はかなり投票率が下がるだろうが、上げるために住民税還付ってのはどうだろう。 (4/4)彼女の家で略式ながら結納をし、両家の初対面。彼女の振袖姿に驚く。聞いてないよ。その後、移動して会食。親同士の緊張しながらの会話が続く中、私は庭を眺めながら、一人がぼがぼ白ワインや冷酒を飲んでいた。そして、帯がきつくて途中で食事できなくなった彼女の分まで最後は食べてベルトをゆるめた。まあ、そんなかんじで終わり、晴れて婚約となった。婚約者、うーん、いい響きだ。 (4/4)プロ野球予想を今年もしてみた。どうだろう。 (4/2)このコーナーにも何度か登場してくれた女性から久しぶりにメールが来た。「結婚が決まったんですね！おめでとうございます。いたさんの結婚が決まったのも衝撃的でしたが、彼女に、モー娘ファンということやHPのことを一切いっていないことが更に衝撃的でした。軽い詐欺じゃないですか。でも、詐欺であろうと何であろうと、本当におめでとうございます！」。似たようなことを数人から言われたが、私は結婚詐欺師なのか。 (4/1)新入社員たちが入社式の後、どっと社員食堂に詰め掛けていた。今日からまた新しい年度が始まったのか。いろいろ不安はあるだろうが、心配はいらない。入社式を発熱で欠席しただらしない男でも10年目を迎えられるおおらかな会社だから。 (4/1)先週、初めて彼女の手料理をいただくことになった。二人で初めてスーパーに買い物。試食のおばさんから「奥さんどう、おいしいわよ。ほら、ダンナさんも食べてみて」などと言われて顔を見合わせ照れる二人。献立は知らされぬまま買い物終了。「楽しみだなあ」「あんまりプレッシャーかけないでよ」。さあ、エプロン姿で台所に立つ彼女を横で眺める私。「緊張するからあっちでテレビでも見ててよ」「はーい」。ナイターを見ているうちに眠りに落ちた私。目覚めるといいにおい。「豚肉としめじのホワイトソースソテー」、写真を撮っていると「もう、恥ずかしいでしょ」。どきどきしながら口に入れると、おいしかった。多分彼女より私のほうがよりほっとした。どんなものが出てくるやら、と心配していたが毎晩早く帰りたくなる味だった。 |